正直言って、どっかのイベントでやる簡易診断や無料診断での誤診の話はよく聞きます。
お客さんから、「メガネ屋さんで無料で見てもらって」とか、
「イベントで5分くらい見てもらって」という方がよく来ますが、そういうお客さんの8割が違う診断結果になっています。残念ながら・・・。
やってもらったはいいけど、なんかよくわからなかったり違和感があったから、わざわざうちのサロンに来るわけで、お客さんにとってはハッキリしてよかったことにはなるでしょう。
しかし、その都度、私は「どうしてそうなった??」は拭えないのです。
無料だから間違っていい?
5分くらいのイベントだから、安い金額だから適当でいいのか?
って正直、「くそだな」って思ってしまう(口が悪くてすみません)
少なくとも、お客さんからしたら「プロ」なわけですから、適当な診断結果出すくらいなら、「私の実力不足でわかりません。すみません。」って謝ったほうが素直でよろしいですよ。
どんな結果を出しても、お客さんが満足してくれるならそれでいいんですけどね。
だけど、せっかく受けたのに、それで逆にわけがわからなくて困っちゃってる人が、実際うちに来ちゃってる現状があるわけで。
なんでこうなるのか?ってことをお客さんのお話から、見えてきたことを推測してみた。
【誤診になるケース】
- そもそもぱっと見の印象で答えてる。←診断してないパターン笑
- お客さんのその日のメイクや服装に左右されてしまっている。
- 実力不足。(実践、経験値不足)
- 学んだときから少ないドレープしか知らない。
1と2は論外です笑
なぜなら、まったくもって客観的じゃない。そこに好みとか主観が入りこみますよね。話した印象とか。
そういった印象は、診断結果が出た後に「どう活かしていくか」「どうイメージ作っていくか」で入ってくる要素。
少なくとも、カラー診断の結果を出すために要素じゃない笑
3と4はお客さんには、まったくわからないことですよね。
3は、実践を重ねて経験を積めば誤診はなくなると思います。
しかし、4で3だとけっこうヤバいんです。
勉強している時点から28枚とか32枚とかテストドレープでしか診断をしたことがない人。そういう人が何人か診断した後に、デビューして一人で診断をするようになったら・・・。
テストドレープの位置付けは、私の中では「あくまでテスト用」なんです。
テストドレープは色相の違いはあっても、明暗・清濁の違いを細かくみていく要素はほとんどありません。
色相の似合う似合わないより、
明度、彩度、清濁の度合いが難しく、かつとても大切になってきます。
ドレープが100枚以上あると、色相だけではなく、その細かい要素での違いがわかりやすいんです。
しかし、20数枚程度のドレープだと、判断がつきにくい場合が多くなります。
そうするとミックスタイプのように1つの診断結果に絞れない人の場合、強引に「こっち」とタイプ分けをしてしまうことになる。
テストドレープは、あくまでも100色以上の細かい色の違いを見分けられる人が、簡易的に診断をするときのためのものです。
そもそも、色の理解・知識が浅い人が、少ないドレープでやっちゃダメ!!
私は、カラースクールで診断練習をしていたとき、先生に言われたことは、
「自分の判断を過信するな。疑ってみなさい。」と言われてました。
「あー、このタイプに間違いないわー」って判断する前に、「こっちの可能性はないか?」「こっちはどうだ?」と常に考えながらやれってことを言われたんですよね。
それは18年経った今でも、守っています。
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